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映画「スノーホワイト」レビュー

「戦う白雪姫!」

うげー!これはすげーやべー臭いがするべ!
「戦う白雪姫」
こんなフレーズ使われたら見に行くしかないべ!

という事で見に行きました「スノーホワイト」
ご存知「白雪姫」の映画版で原作にアクセントを加えた本作。
聞いた話によればアリス・イン・ワンダーランドのスタッフだとかで、予告の映像も素晴らしく、また新たな視覚体験をさせてくれるのかなーとワクワクして劇場に行きました。
結果は…

ネタバレも含むのでレビュー本編を見たいかたはmore...からどうぞ!


絶妙に微妙!!!

ちなみに主要な人物は主人公サイドの「白雪姫」サブタイトルにもなってる「狩人」主人公の幼馴染である「ウィリアム」。そして敵側の「女王」とその「弟」である。
鑑賞した後は「こんなに金かかってこれかー」という印象しか残らず。
例えば童話を元にした映画とかゲームとか、先に挙げた「アリス・イン・ワンダーランド」なんかは原作の設定上手く使いつつ独自のダークファンタジーに仕立て上げてたし、ゲームである「アリス・イン・マッドネスリターンズ」とかビジュアルだけでも相当ぶっとんでた。
現代でリメイクする際にはある程度監督や脚本家の解釈で曲げていかないとシナリオや美術に新鮮味が出てこないと思っていて、本作も予告を見る限りでは「歪んだダークファンタジーにしてるんだろうなぁ」という印象だった。
確かに、黒い森を始めとした舞台設定には若干ワクワクさせられたものの、豪華な舞台設定を生かす事無く足を進めていくので背景に目が馴染んだ頃には次へ次へと進んでしまい堪能する暇が無い。女王を始めとした登場人物のおどろおどろしさにも気味の悪さを感じるけども、ご都合主義的展開で人物の掘り下げが行われないままシナリオは進んでしまう。
全体的に「底の暗さ」が見られなかったのが大きなガッカリポイントだろう。

「白雪姫」は父親を殺された挙句、女王に国を奪われ怒り心頭。
「狩人」は国を奪われた後に妻を殺されてやる気消失。
白雪姫の幼馴染である「ウィリアム」は国を奪われた際に「白雪姫」を助けられず後悔している。

と、非情にわかりやすい動機を各々持っている癖に「ウィリアム」は白雪姫と再開した時、それまで彼女を守ってくれた人達との会話が足りない。白雪姫も周りに迷惑かけるだけかけて口から発せられる言葉が「国を取り戻す!」というものばっか。「狩人」は妻が死んで萎え萎えだったけどスーパー美貌で周りに光を与えられる白雪姫と同行できたってだけで満足しちゃう。
登場人物が動かなくても「ご都合主義」がお話を進めてくれるので物語としては成立しているが、相関図も薄ければ一人ひとりの成長劇も無いに等しいのでキャラクターに魅力を感じるのは少し難しい。

その裏で既に人を殺し、国も乗っ取り、悪政の限りを尽くして真っ黒な女王が白雪姫に見せた嫉妬や憎悪が作品中一番人間味に溢れていて、動機や葛藤がハッキリ見える上に冒険している白雪姫達よりも人物の描写が濃いのでより魅力を感じてしまう。
特に、白雪姫で有名な台詞「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」という言葉に対して鏡があーだこーだ言うのだけどその中でも「白雪姫は貴方に害をもたらしますが、貴方を救済する者でもあります」という台詞がある。
その後に続く台詞は「心臓を得れば永遠の魔力を得られますよ」なのだけども少しでも深読みすればその前の言葉には「人間として救済してくれる者」という意味も含まれてるかもしれないので、あんなにも虚しい女王がどういう形で救われるのだろう…と、考える人は少なくないはずだ。
映画全体の様々なタイミングで弟との愛憎まみれる会話や、誰も信用できない自身の虚しさを嘆いたり、過去の悲劇から復讐を誓ったりと、要素としてはラスボスであり裏の主人公を務められるだけのものは持っていて、表で繰り広げられる華やかな冒険劇よりも女王の結末に目が向かっていくのも仕方のない事だろう。

これだけ主人公サイドとラスボスで目の方向が偏るのも珍しいが物語の結末は「白雪姫による女王の殺害」という方法で呆気無く閉じてしまう。白雪姫の決め台詞は「貴方に私の心臓は取れないわ」だ。
鏡の台詞は含みのあるものではなかったし、女王や弟に見られた「歪み」の正体は描かれず、伏線と思われていたものはただの深読みだった。
「戦う白雪姫」というキャッチフレーズにしては最後にちょびっとしか戦わないし、王道展開にしてももうちょっと魅せ方があったんじゃないかと思う。何より鏡曰く女王より美しいと言われた白雪姫のビジュアルがまだ子供っぽい上にイケメンすぎて個人的には美貌で劣ってしまう為「容姿の美しさより心の美しさが大事なんですよ」というテーマがあるのかと思えば白雪姫ってだけで民衆からチヤホヤされるのであまり性格の良さも感じられず散々であった。
幼少期の白雪姫とウィリアムとのやり取りで「彼女の前にりんごを差し出し、彼女が手を伸ばした瞬間にりんごをひっこめて自分で食べてしまう」という意地悪からりんごを食べさせる演出は中々上手かったのだがウィリアムの存在価値がこれぐらいしか無くその後、毒に倒れた白雪姫にキスしても「お前じゃ生き返らねぇよ」と脚本家に言われ、作中最も救いのない人物に思える。

「白雪姫」っていう血が全てなんだよ、というのがこの作品の訴えたいものだったのであればコレ以上ないぐらいの傑作だけども一般人にしたら希望も無いし感情移入も出来ない。会話をしないのであれば聖書や伝記でもいいしわざわざ人物として映画で描く必要は無いはずだ。
命の危機が訪れれば鳥が反撃できるよう武器の位置を教えてくれ、逃走経路まで案内し、足が必要になれば浜辺に白馬がいる。逃げた先は常人ならすぐ死んでしまう森だけど寝れば解決、女王に騙された狩人は白雪姫に会うと急にお人好しになるし、スーパーパワーで怪物は大人しくなる。白雪姫とわかれば誰だってお伴します。
ここまでご都合主義を重ねていれば裏に何かあるんじゃないか!?と疑ってしまうが一回の視聴だけでは見つける事はできなかった。もしこの映画の裏に大きな主張が隠されていてもそれを理解するパーツは乏しいし大きく勘違いもさせてる。そして、特に隠しているものが無かった場合二回目以降の視聴は大きな時間の無駄なのでそれが怖くて二度と視聴する事は無いだろう。

白雪姫を守る二人の男の葛藤はもっと見たかった。
二度目の前で白雪姫を助けられなかったウィリアムはもっと苦しんでも良いだろう。
「何故愛する人を助けられない」というテーマで関係が浅い狩人とウィリアムも熱い会話が出来るだろう。
どうして誰も自分の行動の落ち度を顧みないのだろう。
心の中のもやもやは増えていくばかりなので、深く考える人は特に視聴注意な作品。
これは、豪華な童話だと割りきって考えなければいけないのだろう。


※ここまでレビュー書き終えた後に気づいた事

ど う や ら 三 部 作


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殺してくれ!!
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