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映画「逆転裁判」雑感

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 ニコニュースをふと眺めていたらこんな記事があった。
よく大失敗実写化としてあげられる「デビルマン」や世界的に悪い意味で知名度の高い「ドラゴンボール」は外せないとして、最近だと「ガッチャマン」も良い素材を揃えたのに全部台無しにするという神業を見せた駄映画だった。実際、これらの作品は口コミで作品を視聴しなくともどこが駄目だったのかは知ってる人も多く、実写化についての記事では具体的な例としても使いやすい。

 ただ、最近になって実写化作品が増えたとか最近になって駄目な実写化作品が増えたというわけではなく、自分が産まれる前後から漫画原作の作品がそれこそ年10本程度は出ていたし、それらの作品が今も語り継がれているかと言えばそうではない事はコメント欄を見ても明らかだ。
 そう考えれば、まだ「面白かった」と記憶に残る作品が各々の中にあるだけ最近の実写化は恵まれてる方なのではないか。藤原竜也が出ている映画ではその強烈なキャラクター故に漫画の登場人物同様の印象を残してくれるし、それらをサポートする演出や尺に合わせた展開の改変等で一定の好評化を得ている。剛力彩芽主演等が理由で、原作ファンからは大バッシングをくらった「黒執事」も3次元の世界としては良く出来ていたし殺陣もあまり派手なCGに頼らない骨太な作りで個人的には満足だった。同様に超人アクションの「るろうに剣心」ではアクション監督の拘りが素人目でも見えるような出来栄えで今後の邦画アクションに期待を持てるような作品だ。

 また、上記2作品以外でも「ピンポン」「逆境ナイン」「クロマティ高校」「デスノート」「デトロイト・メタル・シティ」「カイジ」「ライアーゲーム」「のだめ」「テルマエ」「ウシジマ君」「HK」等々あるし、ここにドラマ作品や洋画等も含めたり、まだ見てない良作もあげるととてもじゃないが両手両足じゃ足りないぐらいには良い作品がここ10~20年で生まれているという事になる。

 そもそも実写化された事で原作が汚されるという事は殆ど無く(珍力念作戦以降もルパン三世は名作として残っているし)そこまで悲観的になる事もないのでは、と常々思う。やたらと嫌悪する人は自分の好きな作品が知らない誰かに寝取られて趣味や性癖を変えられた全く別の姿で現れたような感覚に陥るのだろうか。仮に実写化の8~9割が面白い作品になったとしても(無いと思うけど)、この流れは変わらなさそうだ。

 と、いう事で前置きが長くなったのだけれどもニコニュースの流れでちょっと見てみようと思った「逆転裁判」の実写映画を見たので軽く感想を書きました。原作をプレイした人には関係の無いネタバレではありますが、そういうのがOKな人はmore...から。



なんとも逆転感が薄い作品に…。

 証拠品の提示やそれに伴うダメージ演出等、逆転裁判というゲームならではの演出は法廷にホログラムとして提示する機能が備わっていたり机を叩くことでそれらが表示されたりと中々に面白い再現。ホログラムで表示された証拠を「食らえ!」と、投げつけるのも面白かったし何の脈絡も無くカットを跨いだ間に証人の髪型が乱れていたり、ゲームと同じカット割りも見られる等理解度は結構高いように思えた。

 問題なのは、役者でも立体化した事でヘンテコに見えてしまうかもしれないビジュアルでもなく尺の問題とそれに伴った細かい部分の説明不足。原作では全4章(追加で全5章)から連なるストーリーが収録されているが今回の映画ではその4章分を2時間以内に纏めた為に舌戦の密度、検事側の魅力、真犯人を追い詰める爽快感が全部薄くなってしまっている。
 実際にゲームをプレイすると勘が働かない場合証人の一言一言に突っ込みを入れるようなプレイになるのだが、映画では同じ証言を二度繰り返す事はないし成歩堂が気づかない所ではすぐ周りの助けが入り、気づく所ではやけにあっさり気づいたりとそれこそ一本道のノベルゲーが原作かと思うぐらいテンポ良く進んでしまう。折角苦労して真相に近づいたと思ったらそれぐらいの反証は検事側の想定内、という事も無くあっさりとやられてしまうので真犯人も検事もその魅力が出る前に退場としてしまうのが残念だった。
 原作の様に証拠や証言を見返す事が出来ないので、情報量を多くしてしまうと見る側が混乱してしまう事を恐れたのかもしれない。今であれば逆転検事のロジックチェスや5で出てきたカンガエルート等、ビジュアルで真相までのルートを導き出す演出を実写に輸入できたかもしれないけど、無印準拠だけで映画を作るならそれは難しいと思うし例えわかりやすく提示するネタができたとしても2時間の尺の中に収めるには膨大すぎる事に変わりはない。
 また、その間ゲームのプレイ時にはしつこく説明されている事柄やじっくり見ている筈の証拠品等も映画ではほぼ一瞬しか映らなかったりで未プレイ者にとっては置いてけぼりを食らったかのような感覚に陥る点も見受けられた。結果として情報量を絞ったが故にわかり辛い構成になったしまったようにも思える。

 そして一番残念だったのは、劇中ゲームのアレンジBGMが所々で流れるにも関わらず一番盛り上がるクライマックスの法廷で肝心のあのBGMが流れない事!本当の本当に追い詰めるシーンで使うのかなーとぼんやり構えていたらあっという間に相手側が追い詰められてて終わってしまったので逆転裁判で非常に重要な「爽快感」が無く既プレイにも関わらず置いてけぼりを食らったかのような感覚に陥った。

 大まかに原作通りやったら原作の魅力が消えてしまったタイプで、これこそ映画というフォーマットにもう一回はめ直して作った方が良いような思える。小道具や法廷バトルの演出自体は良かったが故に惜しい部分が本当に惜しく、最近の大作実写化の様に二部作でもっと派手にやってくれたら内容はほぼ同じでも傑作になってくれたのではと思ってしまった。
 この映画を見て、再び原作をプレイしたくなったり、近日発売予定の「大逆転裁判」も待ち遠しくなったのである意味監督の狙いは成功なのかもしれないけれど、個人的にはもし見る予定があったとしても原作をまずプレイする事をオススメします。
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